FF11:RMTに対する意識調査の詳細分析結果(その1)
大変お待たせしました。3ヶ月も放置していてすいません。
あと、このアンケートは設問項目がこなれてないので、正しい分析ができきれていないのがくやしいところです。。。見よう見まねだったので、次はもすこしアンケート手法を勉強しなきゃ。
それでは早速いってみましょう!
FF11:RMTに対する意識調査(N=256)
調査期間:2006/02/20〜2006/03/07(14日間)
調査ソース:Web上で掲示した告知に対して回答くださった方+個人的に回答のお願いをした方
(Web上の告知先)
- 自ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/Chaborin/
- FF11 TBP:http://member.blogpeople.net/TB_People/tbp_119.html
- はてなブックマーク:http://b.hatena.ne.jp/entry/http://chaborin.on-air.ne.jp/cgi-bin/ff11rmt-enq.cgi
- mixi-【FFXI】FF11が好きな人たち コミュニティ: http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4779664&comm_id=208
- FF11に物申す コメント:http://tarurun.blog52.fc2.com/blog-entry-10.html#comment
今回の告知先では、BotNewsなど、RMTに関する著名なサイトを外しました。
理由は、母集団に明かな偏りが発生する可能性があったからです。
結果の細分検討
それでは、下記から結果についての考察及びクロス集計結果について報告します。
RMTの潜在需要は全回答者の4割
・あなたはRMTをしたことがありますか。
「ある(A=42:16%)」
「ない(A=212:83%)」
追加設問:RMTをしたいと思ったことはありますか。
→「したいと思ったことがある(A=62:24%)」
「したいと思ったことはない(A=150:59%)」
(無回答 A=2:1%)
上記の結果を見ると、
「RMTを実際に行った+したいと思ったことのある=需要ユーザ(A=104:41%)」
ということから、RMTの潜在需要は約4割の回答者にあることがわかります。
・将来の需要規模
需要ユーザ(N=104)だけを抽出して検討すると、
「RMTをしたことがある(A=42:40%)」
「したいと思ったことがある(A=62:60%)」
ということから、需要に対して実際に供給されている割合は4割であることがわかります。これは全体(N=256)から見た時は16%となります。
規約違反取り締まりによる抑止効果は限定的
下記の設問では、今後RMTを行うことに対する積極的肯定から消極的否定までのスコアの重み付けを行います。
対象は、積極的肯定(+2)>消極的肯定(+1)>消極的否定(-1)>積極的否定(-2)の4段階とします。
・今回のBan処置を受けて、今後もRMTをしようと思いますか。(N=42)
「(+2)はい、今後もBanに関わらず、必要に応じてしようと思う(A=13:32%:26pts)」
「(+2)はい。より見つかりにくい手段でRMTをしていきたい(A=2:5%:4pts)」
「(+1)はい。Banの影響を見ながら、ある程度期間をおいてしようと思う(A=6:15%:6pts)」
「(-2)いいえ。Banが恐いので、今後はしない(A=3:7%:-6pts)」
「(-1)いいえ。やはり規約違反なので、今後はしない(A=7:17%:-7pts)」
「(-2)いいえ。経済に影響を与えることを自覚したので、今後はしない(A=1:2%:-2pts)」
「(-1)いいえ。RMTのおかげで既にお金があるので、今後はしない(A=2:5%:-2pts)」
「(-2)いいえ。自分でギルを調達できるようになったので、今後はしない(A=7:17%:-14pts)」
「はい合計(A=21:50%)」
「いいえ合計(A=21:50%)」
を見ると、一度RMTをした人であっても、今後する方向としない方向にはっきりと分かれていることがわかりました。
しかし、回答に重み付けをしたポイントを足し合わせると、全体で5ptsとなりました。N=41のため有意性はかなり低くなっていますが、一定の方向として言及するならば、今回のBan処置を目の当たりにしたとしても、ゆるやかにRMT市場が増加する可能性があることを意味します。
特に、一時のBanによる抑止効果が全くないと考えられる回答(+2pts回答)が4割存在していますので、現状のBan対策は、既にRMTを始めているユーザには効果が薄いことを示しています。
また、消極的否定回答をした人は下記の割合でした。
「消極的回答合計(A=9:21%)」
消極的否定回答(-1pts)を行った回答者は、実行ユーザから潜在ユーザに変化したと考えられます。これを「RMTをしたいと思ったことがある(A=62)」と加えると、現時点でのRMT潜在ユーザ比率(A=71:28%/N=256)は約3割であることがわかります。
RMT嫌悪ユーザの存在は全体の約5割
・なぜしようと思わないのですか(N=212:複数回答)
「自分にRMTは特に必要と思わない(A=121:57%)」
「RMTのことを嫌っている(A=130:61%)」
先の潜在需要ユーザ(「したいと思ったことがある(A=62:24%)」)と合わせて検討すると、
プレイヤー間では、RMTに対して下記のような認識を持っていることがわかります。
「RMTに対して積極的(A=21:8%)」
「RMT潜在需要(今後消極的否定+したいと思ったことがある)」(A=83:32%)」
「RMT不使用:中立ユーザ(A=26:8%)」
「RMT嫌悪ユーザ(A=130:51%)」
というように、RMTに対する認識は否定派は半数を占めるものの、反面RMT需要も否定派に迫る数存在することがわかりました。
また注目すべきは、RMTに興味がない中立ユーザが1割弱しか存在しないということです。このことが、RMTに興味・関心があるという表れなのか、本アンケートの母集団に偏りがあることを示しているのかはわかりません。調査範囲を広げて再調査をする必要があると思います。