ChaboのFF11日記+(跡地)

IfritサーバでFF11をやっていたChaborinの日記でした。

一太郎販売差し止め判決の感想

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0502/02/news080.html
id:Sampo:20050201
http://miuras.net/matsushita.html

こんな誰でも考えつくような、後から取って付けたような特許に「進歩性がある」なんていって認めてしまうほうがどうかしてる。一言で言って、特許のレベルが低すぎる。。。
これが特許として進歩性が認められるなら、オレモオレモとなりますね。
2001年頃、ビジネスモデル特許というのが一瞬流行ったことがあるけれど、あのノリですね。「よし特許申請だ」なんて言ってるお偉方を見て、周りが「こんなレベル低いので特許かよ・・・」と冷めている感じ。今回、皮肉でもこういう話が出てこないのは笑えます。皮肉にするレベルにすら達してないってことでしょうか・・・


多くの記事ではもっともらしく、「ソフトウェア開発を萎縮させる」だとか、「ソフトウェア業界の後退」だとか言ってます。でもさ、つまるところこの判決は日本中のソフトウェア技術者を馬鹿にした判決だからみんな怒ってるのではないかと。
こんな程度のことを考えつくことが「進歩性」だなんて、絶対馬鹿にしてる。
しかも、過去のバージョンから製造販売中止+破棄という、一つの会社を根本から潰すような判決を出したことが(例え仮執行が付いていないにしても)ありえないだろうな、と思います。国立マンション訴訟の「建設中マンションの上半分をちょん切れ」という無謀な判決がありましたが、今回の判決はそれに近いものがある。しかも、あの判決とは趣旨が全然違います。
というような、ほとんど主観的観点で不買運動が起こっているわけで。


松下を怒ってるんじゃなくて(ここは単にルーチンワークをしただけでしょう。それはそれで馬鹿ですが)こんな誰が見ても突っ込みどころ満載の酷い判決を出した裁判所を怒ってます
だから、このBlogでは松下不買運動にもジャストがんばれ運動にも参画はしませんw


そしてもう一つは、一太郎がいかに世間で愛されているかを知ったことですね。
かくいう私も、一太郎はVer3から使ってます。Windows版を出す時大幅に出遅れて、Wordにシェアを奪い去られてしまったわけですが、この流れを苦々しく見ていたわけのが私だけじゃないことがわかってとても嬉しいです。
さて・・・最早シナリオは見えてきているので、株やってる人は今のうちにジャストの株を買えるだけ買ったほうがいいかもね。ただし自己責任で・・・*1


リーガル的な観点だけで言えば、この判断が妥当なようにも見えるんです。
しかし、司法制度はそのような木を見て森を見ないような判断をするための制度ではないはず。
裁判官の社会的無知を露呈してしまった、司法制度の現実離れを垣間見た判決でした。




*1:何があっても本Blogは補償しません。できません