大事なもの(1)
そういえば、彼女がたばこを吸っていた時、それには理由がいくつかあると言った。
ひとつは、自分自身を傷つけるため。自分自身を呪うため。
もうひとつは、もう癖になってしまっているのだと。
ヴァージニアスリム6mg、1mg。マルボロライト。こんな変遷を目の当たりにしてきた。
自分はもともと嫌煙派だけど、相手が吸うこと自体は容認していた。
なぜなら、たばこをやめる時が自分を100%信頼してくれた時だとずっと思っていたから。
相手は、一度だけ禁煙を宣言したことがある。
本当に嬉しかった。
だけど、その禁煙は1ヶ月で終わってしまった。
100%の信頼を勝ち得なかった自分がいたからだ。
どこまでもストイックでどこまでも傷つきやすくてどこまでも情熱的でどこまでもクールな感情を持っていて、
そんな相手は、自分という信頼すべき相手からの満足を得きれないまま、それでもどうしても得ようとして
もがき苦しみ、自分の性格に振り回され、信頼が生まれかけた刹那、最後は自らの行動全てで全否定をしてしまった。
否定した当人、つまり自分は未だにのうのうとこうやって生きて駄文を書いている。
本当ならそんなことは許されない。そんなことは絶対に許されないはずなのに、どこかで書かないと
精神のバランスが保てない。こんな場末は読まれないことはわかっているけれど、
どこかでこの文が目にとまってしまって益々嫌気を与えてしまうであろうことを思うと、本当に申し訳ない。
こうやって書いていると、本当にうじうじしてるよなー自分。ロチェスター卿には負けるけどね。
どこかにジェイン・エア様はいらっしゃらないものでしょうか。
目指せロチェスター流隠遁生活!(っていっても家庭教師を雇えるような資力は絶対にありませんが。。。)