ChaboのFF11日記+(跡地)

IfritサーバでFF11をやっていたChaborinの日記でした。

初心者への手助けが意味するもの


真の意味での新規さんなんてほとんどいないというか、d:id:work_memo:20061130:p1さんのところのような顛末が多い昨今のヴァナですが。最近特に思うのは、何も知らない初心者に、何でも教えたりあげたり手伝ったりしてしまう人々が多いことです。


長い人で5年やってれば、もちろんそれだけ先行の利があるわけで、それは知識だったり経験だったり、はたまた財産だったり。
そりゃあ、何でも与えて速く成長させたほうが、自分たちがいまいる位置にちょっとでも近づけさせることができるわけですよね。


でもそれって、その人の楽しみを奪ってやしない?


もちろん、早くあの人に追いつきたいという一心でがんばる人もいます。
サービス開始時と違い、もう本当の意味での初心者さんがほとんどいないから、低レベルではパーティを組むのも辛くなってきているという現状も、もちろんあります。
知りたいことがたくさんあるから、貪欲に追いつき追い越そうとする人もいるでしょう。
だけど、見てしまった先に何があるかといえば、人が作った「未実装」という世界の果てか、とてつもなく時間を使わないと得られないような(プレイヤーの差別化のためだけに存在する)コンテンツしかありません。
そこに限界を感じ引退してみたり、でもやっぱり復帰してみたり。
あるいは、その未実装の先である次回のバージョンアップに想いを馳せ、GMを揶揄し、自分たちのルールに沿わない人間を晒したり晒されたり。


それが、私たちの通ってきた道の果てです。


私には希有なフレがいます。
その人は、4年近くFF11を継続してきて、未だにLv18が最高レベルです。*1
ここの読者様は、ほとんどの方がLv75かそれに近いレベルをお持ちの方だと思いますが、世の中にはそんな人もいます。
もちろん、私もほとんど手助けらしいことはしていません。
その人が言うには、「私が見たことのない景色を、ちゃぼさんはいっぱい知っているんだろうな」、と。
その言葉の向こう側には、想像と憧れのまだ見ぬ世界がはっきりと映っているようでした。


私たちは、既にそれを知ってしまっています。
だけど、それを何年かかって見てきたんでしょうか。

現実世界のそれと違って、ゲームは楽しめれば良いんです。
所持金の大小、レアアイテムのありなしなんて、楽しみの要素の一つにしかならないはずです。
それどころか、金策や情報収集だって、ゲームの楽しみのうちのはずです。


だから、なくてもなんとでもなるアイテムを与えないで。
やろうとしていなかった経験をさせないで。
存在すら知らなかったイベントをクリアさせないで。
必要としていない助けを、手伝わないで。


もちろん、こういうことだって大きなお節介なんだけどね。

追記(2/27)

お手伝いしたい人の心理は、その人なりの「善意」で行われます。この善意ってのがとてもやっかいで、その「善意」を受ける側の人は、それがおせっかいな事だったとしても、悪気がないから心優しい人ほど断れなくて、(自分の本意に反して)受けなきゃならないというジレンマに陥ります。
でもそれが善意であり、その人にとっては信念を持ってやっているわけだから、そこで相手の立場に立ち返って考えられるようには、なかなかなれない。
なんで善意をいやいや受けなきゃならないんでしょう。
もちろん断れと言ってるわけではないんですが、する側が善意を盾にされてしまうと、そこに悪意があるわけでないだけに、なんとも悲しい気持ちになります。


そして、受ける側がそれを誤解してしまって増長してしまうと、非女や玉子が誕生するわけですね。

*1:私信:間違ってたらごめん!ちょっと上がってたような気もするw