ChaboのFF11日記+(跡地)

IfritサーバでFF11をやっていたChaborinの日記でした。

他者排斥の自由

Amazon のレビューで FF 12 の戦闘が面白くないとか書いてる奴らは多分最初のトマト倒したところぐらいでこのゲームの全てを判断してると思われ。弊社の某氏もトマトの時点でつまんねえとか言ってて、正直おまえはチュートリアルだってことすら空気読めないのかと憤慨した。今までの FF がいいとかいってるやつは全員一生 FF アドベントチルドレンでも観て FF 7 繰り返しやってればいいんじゃないですか。


naoya氏のFF12評は攻撃的な文章で、それに対して批判が殺到してるわけですが。例えばこれは最たるものです:

この感覚で開発されているとしたら、正直これほどのユーザー軽視はない。 だって、自分が思うことは正義、それを理解できないのは「おまえ」呼ばわりですよ。 とはいえ、それをどうこうする権利はすべて製作者というかスタッフにあるわけで、どうするつもりもないです。偉そうにふんぞり返るのも勝手です。もう諦めてますし。 でも、それが今後のはてなの発展につながるか。私はそうは思ってない。ただそれだけのことです。


私は、むしろ批判側からいや〜な感触を受けました。
仕様の最終決定権を持っているのはユーザのように見えて、最後の最後では結局のところ開発者なわけです。はてなでは、開発者とユーザの垣根が低いように見えるから、なおさらこういう断絶的な部分が見えてしまうと「なんだかなぁ」となるんだろうな、とは思います。
このことって、上のエントリでは「もう諦めてます」という表現なのですが、でも諦めるとかそういう話じゃなくて、むしろ当然のこととして受け止めるくらいでないと。


先頭切って行くサービスなら、ある一つの考えを(たとえそれがぶれても)具現化するんで十分。ちょいワルだろうが他者排斥だろうが、全然おっけー。多様性をユーザの言うままに実装するなんて、開発者からしてみれば工数増加>テスト増加>リリース延期以外の何でもないし。
その多様性を、いかにして多様でない仕様にまとめて設計し最小工数で実装するかが、開発者の腕の見せ所なのでは。そういう気概を持って1つの理想型に邁進する。違ってたら撤回して修正する。結構じゃないですか。

追記(9:15)

うーやっぱり寝る前の文章は朝に上げろというのは正しい・・・(TT
結局、FF12という不特定多数の全ゲーマに受け入られるべきゲームソフトと、常に何がしかのブレイクスルーを狙って新サービスを提供するはてなというサービスは、立ち位置が全然違うんじゃないかと。
まして、オフラインのゲームソフトは最初から(エンディングまで通じた)100%の完成度であって、はてなは50%ルールだし。そういう立ち位置の違いが、はてブの却下とか、FF12の否定的レビューをまとめて「途中までしかやってない人の意見では?」と切り捨てるnaoya氏の表現につながっているのでは。


最終的に「ユーザと理想型を共有する」という目的は、開発者にしてもユーザにしても一緒なんだと思うんですが、過程は大きく違うからなぁ。ここは生暖かく見守るところと思ってたりもします。(´ー`)