ChaboのFF11日記+(跡地)

IfritサーバでFF11をやっていたChaborinの日記でした。

どうすればトラックバックスパムと見なされずにすむか

id:kenjiito:20051205:p11さんの記事:

トラバが難しいのは、新しい記事を書くことではなく、どういう場合にトラバを打つべきなのか判断するのが難しいのである。

という記事を発見し、この元記事である(炎上元)
http://blogs.yahoo.co.jp/nonakajun/777584.html
のコメントを見て、何がスパムになってしまうのかについて考えてみました。

いろいろ考えていくうちに、私も前の記事でトラックバックスパムを送ってしまったなぁ、と思い、改めて「トラックバックスパムって何?」という話と、どうすればトラックバックスパムと見なされずにすむかということを整理してみました。


結論から先に書いておくと、

  1. トラックバックを送信する時は、送信先のエントリーに関するURLと内容を、トラックバックしようとしているエントリーに明記する
  2. それが過去のエントリーならば、上記の内容をそれに追記する
  3. できるならば、その時、トラックバック先のエントリーについてコメントを入れる
  4. トラックバック送信先のBlogの執筆者が、自分の書いたエントリーを常に読み、常に気に入ってもらえると思わない
  5. トラックバック返し」が常にあるとは思わない。打ちたくない人もいる

この5点です。
トラックバックスパムとは、自分のBlogで言及されていない記事にトラックバックを打つことです。このようなトラックバックの打ち方は、相手の記事が自分と関連していることはわかっても、自分の記事からどの記事が関連しているのかはわからないため、一方通行となってしまいます。


さて、ではどのようにトラックバックを打てば、トラックバックスパムと見なされずに済むのかの実例を書いてみます。
トラックバックの打ち方はBlogによって違うので、ここでは書きません)
これはつい直前の記事で私がやった実例です。

実際にあったトラックバック(スパムになりかけたもの)の例

(1)1次提供元のeLeMeNさんが記事を出しました。FF11RMTに関するリポートです。
http://www5.plala.or.jp/SQR/ff11/archives/special/rmt.html


(ここは平行時系列)
(2-A)私は、この記事に対して言及するエントリーを書きました。id:Chaborin:20051129:1133231455です。
(2-B)guideonさんは、この記事が存在することを紹介するエントリーを書きました。
http://blog.livedoor.jp/guideon/archives/50216267.htmlです。


(3)私は、この記事が存在することを紹介しているguideonさんのエントリーに対し、元記事にコメントしたことを紹介するためにトラックバックを打ちました。

これってトラックバックスパムなの?

結論から言うと、例えguideonさんの紹介記事側に言及すべきコメントがなかったとしても、これだけではトラックバックスパムになってしまいます。
ただただしさんは、http://sho.tdiary.net/20050628.html#p01で「言及リンクのないトラックバックトラックバックスパムである」と定義していますが、内容を読んで頂ければわかります。送り手と受け手が一方通行の関係にある以上、スパムなわけです。

トラックバックを受けた人が、送信先トラックバックを送信するという「トラックバック返し」という手法がありますが、これは記事の双方向性を確保するためにトラックバックの受け手が行う行為です。ですが、本来ならば、このようなトラックバック返しという行為を強いるようなことをする前に、

(4)私は、guideonさんの記事にリンクを張り、guideonさんの紹介記事が存在するということを示しました。

という作業をあらかじめこちらでやっておくべきでしょう。つまり、「トラックバック返し」まで相手に強いるべきではない、と。もちろん、トラックバック返しをしなければならないということもありません。そのようなことは、すべて個人の考えに委ねられます。

単にリンクを貼っておけば、とりあえず一方通行にはならないけど

ただただしさんは更に、単なるリンクだけではダメということにも言及しています。

もちろん、「じゃあリンクすればいいのかよ」とばかりに、単にサイトAにBへのリンクを追加しただけでは、この屁理屈に皮が一枚加わるだけである。記事中できちんと「言及」し、密接に関連するかどうか吟味した上でTrackBackする。この過程があるかどうかで、(サイトB管理人を含む)読者にとって価値のあるリンクが生まれるかどうかが決まる。言及リンクをすることで、TrackBack先を吟味するチャンスが生まれるのだ。TrackBackには、そういう熟考の成果が含まれて欲しいものである。

今回のケースでは、

  1. 元の記事にトラックバックを受け付ける機能がなかったこと
  2. guideonさんの記事は単なる紹介に留まった記事であったこと

の2点を根拠に、リンクのみで留めてありますが、コメントに対するトラックバックであれば、このような点も考慮すべきでしょう。

双方向性と、トラックバック先にいる相手の存在

ただ、このへんのコミュニティの中でのトラックバックというのは、お互いの存在を確かめ合おうとする暗黙の了解(つまりお互いの輪を広げるツールとして存在する)と考えるのか、それとも双方向性を確保させるため、負担を強いられるものだと考えるのか。

Yahoo!ブログのトラックバックの定義は(Yahoo!ブログで「トラックバックを送る」とクリックすると出てくる文章より引用)

通常のリンクでは、記事の作者にはリンクをしたことは伝わりません。
トラックバックでは、記事の作者に対して、関連する記事を書いたと通知ができるため、単なるリンクにとどまらず、コミュニケーションも可能になっています。

ですから。「関連した記事」≠「言及した記事」なわけで、このあたりは個人個人で(特にコミュニティ間でも)意識に差がある部分なのかなぁ、とも思います。
どちらにしろ、すべての人が「トラックバック返し」というような双方向化のために必要な作業を好意的に行ってくれるとは限らないという前提がある以上、あらかじめこちらでリンクを張り、言及しておくべきでしょう。


とか書いていたら、http://charm.at.webry.info/200512/article_3.htmlさんの定義を見て納得しました。なるほど。


ということで、guideonさんごめんなさいでした。エントリーへのリンクを書き足しておきます。

そのトラックバックはエントリーに打ってるの?それとも人に?

エントリーそのものを単なる文章として見るのか、それともそのBlogの持ち主が書いた文章として(後ろの持ち主さんを)見るのか。結局のところ、この価値観の違いが全てのような気がします。
それが、自分のBlogと相手のBlogそのものを(ゆるやかな感情の連帯として)繋げるために打ったトラックバックと、自分のエントリーが相手のエントリーに言及した関連として打ったトラックバックの違いに他なりません。

そして、Chaboは、どちらのトラックバックも存在して良いと思います。
間違えてはいけないことは、相手も同じ価値観を持っているとは限らないことと、それがあるから、なるべく万人が納得するトラックバックの打ち方を行うことこそ、良いトラックバックの打ち方であると思います。
それだけを間違えないようにすれば、多少の価値観の違いはあっても、お互いに幸せになれるのではないでしょうか。