ChaboのFF11日記+(跡地)

IfritサーバでFF11をやっていたChaborinの日記でした。

FF11ができて、携帯できるノートパソコン('2005秋モデル編-1)

性懲りもなく3度目となるこのコーナー、前回までの記事のおさらいを。

  • id:Chaborin:20050216:1108572837(初回:何がポイントになるか)
  • id:Chaborin:20050428:1114685838(2005春モデル編)



これらで一貫しているポイントは、

  • グラフィック機能が付属のものでないか
  • 2.0Kg以下か



という2点に集約されます。
しかし、どうやら他にもポイントがあるようで... 今回は、カタログ性能に出てこない、裏の事情について集中的に押さえていきたいと思います。
で、長くなるので今回は1スピンドルノートから。

スピンドルノート編

スピンドル」とは、円盤型の記憶メディアを使っている外部記憶装置のことで、ハードディスクやDVD-ROM、FDDなどが代表選手です。そして、このスピンドルがいくつ載っているかで、ノートパソコンは区分けされていることが多いです。
例えば、DVD-ROMとHDDが積まれているノートだと「2スピンドルノート」になるし、HDDだけでDVD-ROMが外付けのものは、1スピンドルノートになるわけです。
当然ながら、1スピンドルのほうが重量は軽く持ち運び向き、2スピンドルのノートは1スピンドルに比べると重いけど便利、ということになります。


隠れ性能として注意しなければならないのは、ハードディスクのサイズです。
ノート用ハードディスクは、長らく2.5インチ9.5mm高のものが主流でしたが、最近の軽量モデルでは、さらに小さい1.8インチのモデルが採用されつつあります。HDDが小さくなれば、当然より小さい筐体にできるため積極的に採用されていますが、HDDをアクセスする場面(大量のキャラクターがいる場所など)では、ベンチに現れないながら、かなりの痛手となってきます。
下で紹介している3機種のうち、X41とSS-SXは1.8インチのHDDを採用していて、2.5インチ9.5mm高のHDDを採用しているのはLet's Note R4のみとなっています。ですので、ここで紹介している2機種は、この先紹介する2.5インチモデルよりも、体感速度で数値以上に遅く感じるでしょう。*1
パフォーマンスと大きさは、今後残念ながらさらに相容れない関係になってしまうようです。

Panasonic Let's Note R4

ASIN:B000BM2XVG
http://panasonic.jp/pc/products/r4g/
蹴茶さんサイトのユーザーレビュー:http://kettya.com/notebook2/report_det.php?key=cf-r4
FF11Bench Ver3(High): 1250〜1300
最安販売価格帯(11/7現在):170,000円前後(CF-R4HW4AXR)


もはやLet's Noteと言えば「軽量長時間」の代名詞ともなりつつあります。前回の記事でも積極的に取り上げていますが、意外な弱点が見えてきました。

  • 放熱性能

このマシンにはファンがありません(ファンレス)。そのためとても静かです。
しかし、ファンレスだと放熱性能はどうしてもファン付きに比べて劣ります。
Let's Noteはそもそも「重い」アプリケーションを連続して稼働させるための設計になっていないので、軽いアプリ(例えばテキストエディタとか)なら良いのですが、FF11のような3Dアプリを連続起動していると、大量の熱を発します。そして、その熱を押さえるために、CPUが自動的にスピードを遅くするのです。
これは、CPUが熱くなりすぎてシステムがストップしてしまうのを防ぐ効果があるのですが、当然ながらFFもかっくんかっくんになってしまいます。
このため、FF11の常用は無理ですが、ちょっとだけ動かしたいという向きには良いかと思います。何にしても、1Kgという軽さは他にはない群を抜いたものです。また、このクラスのノートでは、2.5インチ9.5mm高のHDDを採用していることも優位点となるでしょう。
(ただし、3.3v仕様の特殊なものを使用しているため、HDDの交換には工夫が必要です)

Toshiba Dynabook SS-SX

東芝dynabook SS SX PASX190NK (P-M753,256MB,12.1
http://dynabook.com/pc/catalog/ss_c/031201sx/index_j.htm
蹴茶さんサイトのユーザーレビュー:http://kettya.com/notebook2/report_det.php?key=dynabook_ss_sx
FF11Bench Ver3(High): 1200〜1300
最安販売価格帯(11/7現在):150,000円前後(PASX190NK)


Let's Note対抗として、R4〜Y4の数日前に発表になったDynabookですが、残念ながらあまりパッとはしていないようです。キーボードはペラペラ(これはどれも大体そうですが...)、重量は1.2KgでLet's Note R4より200g重い。
でも、販売価格の安さは魅力的です。Let'sは高値安定なので、こちらもねらい目かもしれません。

Lenovo(IBM) ThinkPad X41

ASIN:B0009I4R2U
http://www-06.ibm.com/jp/pc/thinkpad/tpx41/tpx41a.shtml
蹴茶さんサイトのユーザーレビュー:http://kettya.com/notebook2/report_det.php?key=x41
FF11Bench Ver3(High): 1400〜1500
最安販売価格帯(11/7現在):152,500円前後(2525-5AJ)


スピンドルノートの中では、FF11の性能はX41が最も良いです。
理由は、他のノートがチップセットにIntel915GMSを使っているのに対し、X41はIntel915GMを使っているため。GMSGMの違いは、グラフィックチップの性能です。(GMSのほうがクロックが遅い)
ただし、重さは1.5Kg。Let's Noteの50%増し、バッテリーは逆に70%程度の持ちという事実もあります。
これより上の重さになると2スピンドルノートのエリアになってくる微妙なラインで、(ハイパワー2スピンドルノートの中で最も軽いのは、SONYのVGN-Sシリーズの1.9Kg)正直重さを気にされる方にはお薦めできません。しかし、ThinkPadが持つ頑強さ、キーボードの押し具合などは正に爽快そのもの。IBMからレノボにメーカーが代わったとはいえ、生産ラインは同じだし、設計自体もIBMの設計チームが行ったもの。まだまだIBM色全開の機種です。
価格も非常にこなれていますし、あらゆる意味でヘビーな使い方をする方には良いと思います。






さて、肝心のChaboはというと...
ThinkPad T42(2373-M1J)を買ってしまいました。
詳しい話はまた次回。

*1:Domingoさんのコメントにより修正しました。